4月8日
日本時間で深夜12時。しかし、ここマンチェスターでは夕方の4時。
時差の関係で身体がだるい。
20時間飛行機に乗る長旅になった。
日本から10時10分のシンガポール行きに乗り6時間のフライト。
現地時間の16時くらいにシンガポールに着き、気温30度を超すシンガポールで7時間空港で待機。
現地時間の深夜12時にパリに向かって飛び立ち14時間のフライトの末、パリに現地時間の8時に着く。
予定では6時半に着かなくてならないのだが、大幅に遅れが出ていた。
マンチェスター行きの飛行機は9時50分のため、かなり焦りだす。
チケットを手配してくれたJTBの話ではマンチェスター行きの飛行機は到着ターミナルを出て二階のターミナル2に行けば良いという話だったのにも関わらず、ターミナル2というのはバスを経由してかなり遠いところにあることが判明して、さらに焦る。
ようやくターミナル2に到着し、入国審査を行おうとしたところ空港の女に止められ、真田は激怒。
「あなたはゲート15に行ってください」
「はぁ?マンチェスター行きはB33だろうが!?」
「いや、あなたは15。」
「はぁ?いや、友達(一緒に留学する同級生)が今入れたじゃん!!なんでチケット一緒なのに俺は入れないのよ!!」
「とりあえず15へ。」
しぶしぶゲート15でチェックインをしようとしていると出発時刻が迫る。
「これは間に合わないなぁ…。パリから電車で行くか!」
と諦めかけていたところに
「マンチェスター行きの方ですか?」
とトランシーバーを持った女が声をかけてきた。
その女はフランス語で慌てながら誰かと連絡をとり僕のチケットをチェックすると
「飛行機は少し送らせますので…」
とワビを入れながら立ち入り禁止区域を入って飛行機の搭乗口まで案内してくれた。
未だに、何が起こったのかわからない。
飛行機に2期間揺られるとやっとマンチェスターに着いた。
しかし、ここでさらに問題が生じた。荷物が遅れ、まだパリにあるということだった。急いで荷物が届いたら送ってもらえるように手配をしてもらった。原因はシンガポール航空でパリまで来たが、パリからマンチェスターまでBritish Airwaysという会社の飛行機になったためらしい。
歩く人間はみんな顔が小さく、背が高い。町でキスキスバンバン。
タクシーに乗りホームステイ先の家に向かう。
インターホーンを押すと、やさしそうなおばあさん、バーバラが出迎えてくれた。
その家には18歳の中国人ケヴィンの住んでいて、兄弟の契りを交わした。かなりデカイ。
彼が僕と会って初めて言った言葉は
「かっこいいですね」
当たり前のことを言われてしまったよ。
明日は韓国人の留学生が来るらしい、韓流ブームということだろう。
バーバラについてもらってバスパス(一週間バスに乗れる定期券)を購入し、マンチェスターの中心街に行くことに。
すごい。おしゃれ。マンチェ最高。
とりあえず、荷物がない(いつ届くかも分からない)ため届くまでの衣類や日常雑貨を買うことに。
ジーンズが6ポンド(1200円)。安い。バスの中でバーバラが建物の名前やいろんなことを教えてくれた。素晴らしいホストファミリーにめぐり逢えたんだと思う。
英国の天気は気紛れみたいだ。カーっと晴れていると思ったら急に雨が降り、気づくと霰(アラレ)になっている。傘をさした途端、また晴れだす。風邪を引かないようにせねば。
夕食を18時頃食べた。中国人のケヴィンは友人と出かけていない。とりあえず、バーバラとテレビを見た。
すると19時くらいになるとドアの呼びベルがなった。
「マサ!荷物が届いたよ!!」
来ました。鞄から日本からの土産をバーバラにあげ、荷物を部屋に運び、衣類などの整理をした。
20時になった。身体があり得ない程だるい。目がしょぼしょぼする。外を見る、バリバリ明るい。マンチェスターではこの時期、日が完全に落ちるのが21時らしい。夜の8時に少年達が道路でサッカーをやっているのだ。そりゃ英国はサッカーが強くなるもんだ。
ふと思った。こっちで20時ということは日本では朝の5時である。
「俺、徹夜モードじゃん…」
そりゃ身体もだるくなるわ。そんなことを思っていると道を一人で歩いている少年に
「Hi 」
と言われた。外国にいることを実感した。
「寝よう…」
こうして人生初の海外における僕の一日目は終了した。